11月14日は世界糖尿病デー ~歯周病との関係性~

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2012.11.13

11月14日は世界糖尿病デー ~歯周病との関係性~

こんにちは。浅井歯科上桂です。

11月14日は世界保健機関(WHO)が定めた「世界糖尿病デー」です。

2006年に実施された糖尿病実態調査によると、日本には約820万の「糖尿病が強く疑われる人」が存在します。さらに、「糖尿病の可能性を否定できない人」も約1050万人おり、合計で総人口の10%を超える約1870万人の糖尿病患者がいると推定されています。

また、40歳以上の3人に1人が糖尿病または糖尿病予備軍である事実が、2006年の国民健康・栄養調査で発表されました。糖尿病が原因の死者も年間約1万人以上になる中、実際に治療を受けている患者は、約247万人に留まっています。

糖尿病の人は、歯周病になりやすい。

です。

歯周病は、歯周ポケットに入り込んで増殖した細菌の感染による慢性の炎症性疾患です。歯周病の発症には、遺伝的因子や環境的因子、体の抵抗性が大きく関与しています。
糖尿病により、体を守るマクロファージの機能低下、結合組織の代謝異常、血管壁の変化や脆弱化、創傷治癒の遅延など起こり、歯周病の発症・進行に影響を与えます。

その結果、糖尿病があると、感染しやすくなり、炎症により歯周組織が急激に破壊され、歯周病が重症化していきます。

逆に。。。

歯周病が糖尿病へ影響を及ぼします。

歯周病菌から出される毒素が、歯肉から血管内に入り込み、マクロファージからの腫瘍壊死因子α(tumor necrosis factor-α, TNF-α)の産生を促進します。

TNF-αは、インスリンをつくりにくくすることがわかっています。慢性炎症としての歯周病の存在により、血糖値は上昇し、糖尿病のコントロールをますます困難にし、歯周病も進行していくという悪循環に陥ります。

歯周病治療をすれば糖尿病が良くなります。

歯周病に対する適切な治療により、糖尿病のコントロール状態をあらわずHbA1Cの改善がみられることが明らかになってきました。

歯周病治療によって、歯周病に起因するTNF-α産生量が低下するため、血糖コントロールが好転すると考えられています。なので糖尿病患者で歯周病がある場合は、早期に、歯周病の治療をしないといけません。

 

と、難しいことを沢山つらつらと書きましたが、歯周病と糖尿病は関連が深いということは

お解り頂けたでしょうか?歯周病に関してより詳しくお知りになられたい方は、歯周病のページをご覧ください。

明日11月14日は世界糖尿病デーのイベントとして、「ブルーライトアップ」が

各場所で行われます。京都市は

東寺五重塔 11月14日(水)・
11月24日(土)~27日(火)
18:00~22:00
 二条城 11月14日(水)・
11月24日(土)~27日(火)
18:00~22:00
 京都タワー 11月14日(水)・
11月24日(土)~27日(火)
18:00~22:00
 京都府庁旧本館 11月14日(水)・
11月24日(土)~27日(火)
18:00~22:00
 京都市役所 11月14日(水)・
11月24日(土)~27日(火)
18:00~22:00
 清水寺 11月14日(水)・
11月24日(土)~27日(火)
18:00~22:00
 京都府立医科大学 旧図書館棟 11月14日(水)
18:00~22:00

こちらの場所で「ブルーライトアップ」が行われます。

ちなみに添付した画像は去年の京都府立医科大学 旧図書館棟です。

お時間のある方は見に行かれてはどうですか?