こんにちは上桂浅井歯科です。
朝晩がめっきり冷え込み、冬が到来しましたね。
喉も乾燥する時期でもあるので、加湿を心掛けたりして体調を万全に保ちたいですね!
さて今回は、歯科と妊娠についてのお話しです。
妊娠中は口の中の環境が変化し、むし歯や歯周病にかかりやすくなります。
*妊娠により女性ホルモンが増えることで、口の中を正常に保ってくれる唾液の分泌が減り、粘り気が増してしまいます。
その結果、注意が必要なトラブルとして、
①歯周病になりやすい(妊娠性歯肉炎)
②口臭が発生しやすくなる
③むし歯になりやすい
④口内炎になりやすい
⑤親知らず(智歯周囲炎)
*妊娠期の歯肉の炎症が続くと、早産・早期低体重児出産のリスクが高まります。
*早産・低体重児出産の危険
歯周病にかかると、歯周病菌の炎症性物質が歯周ポケットから血中に入り込み、子宮を収縮させて早産を引き起こすことがあります。歯周病にかかっていない人の5~8倍リスクが高くなります。
*むし歯の危険
お母さんにむし歯がある子供と無い子供を比べると、お母さんにむし歯がある子供の方がむし歯になる確率が数倍増えてし まいます。
生まれたばかりの赤ちゃんの口にはむし歯の原因となる細菌(ミュータンス菌)はいませんが、口うつしなどでうつしてしまいます。
歯周病やむし歯がある場合は、安定期の間に治療を行いましょう。
お父さんやお母さんは、生まれてくる赤ちゃんのためにも、お口の中の菌数を減らすよう歯磨きを頑張ってください。
歯周病の予防や治療は、元気な赤ちゃんのためにも大切です。
赤ちゃんが産まれてからしばらくは赤ちゃんのお世話でとても忙しくなります。
夜中の授乳など、お母さんの免疫も低下しがちで、慢性的な炎症があると歯茎も腫れやすくなります。
ですから、気になるところはできるだけ出産前に受診しておきましょう。
寒さが厳しくなり、家から出ることが億劫になる前にお越しくださいね。